いざ、山田南小学校へ

おでんそーれ

2012年02月21日 10:23

寒さも感じないくらいポカポカ良いお天気にだった20日(月)。
私たちは、山田南小学校に向けて出発しました。

旅芸人の一行。

泊まったホテルから山田南小学校までは30分ほど。
楽しく話しをしながらテンションあげあげで♪
とはいかず、山田南小学校に着くまでに私たちは被災地の現実を目の当たりにしました。

日々新しいニュースが新聞やテレビで流れる中に、今の被災地の状況を流すニュースがどれだけあったんだろう。
と思わずにはいられない現実がそこにはありました。


1年間毎日毎日この景色を見続けている子どもたちに、私たちにできることがあるのかな。
そんなことすら思ってしまうほどの風景。
出発前の笑顔は消え、緊張が走ります。


そんな緊張を一気に和らげてくれたのが、私たちの訪問を歓迎してくれる掲示の数々。

校長先生を始めとする、優しい笑顔の先生方にみんな自然と笑顔が戻ってきました。


いよいよ授業です。
もち時間は90分。90分で沖縄のことを話し、カンカラ三線を作り、練習をします。

山田南小学校の子どもたちはみんなとても可愛らしく、
最初こそお互いに緊張した面もちだったのですが、
3年2組さんが準備してくれたサトウキビを見たとたん一気に笑顔が。
「サトウキビかじりたい人ー」と言うと手があがるあがる。

サトウキビをかじるために大行列。
みんな興味津々でサトウキビをかじります。

その後はお互いに緊張もほぐれ、質問をすればみんなが手をあげてくれ、
カンカラ三線を作る時には子どもたちからも声をかけてくれ、
本当に笑顔溢れる時間を持つことができました。

みんな必死でカンカラ三線作りを指導したおかげで、写真も動画も一切ありませんが。

みんなで練習する予定だった、BEGINの「カンカラ三線うむしるむん」は、
作成に白熱しすぎ残念ながら時間切れ。

なので、聞いて自主練をして沖縄に弾きにきてね、という想いを込めて、
代表らによる模範演奏。


授業の後は、子どもたちからお礼に「虎舞(とらまい)」の演舞披露です。
数日前の練習では、トラではなくネコだった、と校長先生。
本番は、しっかり怖いくらいにトラでした。

沖縄の獅子舞みたいです。
いつか沖縄で共演してほしい。


全く関係ないですが、
トラがグルグル廻ってバターになっちゃう絵本がありましたよね。
何となく思い出してしまいました。

男の子たちのトラはもちろん、女の子たちの演奏も素晴らしいです。

太鼓も迫力あるし、横笛もキレイな音色。
子どもたちの素晴らしい演技に、
大人たちはみんな溢れる泪を堪えるのに必死でした。



最後はお決まりのカチャーシー。
ちょっとスリラーっぽいですが、可愛いから問題なしです。


チョンダラー大人気。
堪えた涙もどこへやら。またまたたくさんの笑顔にあふれました。

帰りには、3年2組さんから預かった愛情たっぷりなお土産をプレゼントし、またまた笑顔。

本当にとにかく愛おしいです。
「沖縄行きたーい」の言葉がとても嬉しくて、
子どもたちを沖縄に招待することを現実のものにしたい気持ちがよりいっそう強くなったお別れでした。

毎日のカリキュラムをこなすだけでも大変なはずなのに、
たくさんの時間を私たちのために作って下さった山田南小学校の先生方、
たくさんの笑顔を見せてくれた子どもたち、
本当にありがとうございました。




旅芸人の1日はまだまだ続きます。

たくさんの写真とメンバーそれぞれの思いは、
各自お家に帰った後、ゆっくり写真と気持ちを整理してお伝えできれば、と思っています。